大人にこそ読んでほしい絵本「ざっそうweeds」 [2018年10月26日10:41更新]

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10月に発刊された「ざっそう weeds」。
ノーベル化学賞を受賞したロアルド・ホフマンさんと、日本画家の吉澤みかさん、そして絵本・童話作家のきむらゆういちさんが創った作品です。

2017年に来日されたホフマンさんが、久留米大学附設高等学校で講演された際に、生徒や先生に贈ったメッセージが基となっています。
雑草の「適応する仕組み」「生き残る仕組み」の生化学の特徴を紹介し、「強く生きる」ことを伝えられました(メッセージは絵本巻末に掲載)。

そのメッセージに感銘を受けたのが、日本画家の吉澤みかさんでした。
ホフマンさんと交流を通して、ストーリーや絵が組み上がっていき、それを絵本にするために、きむらゆういちさんへ相談し「ざっそうweeds」ができました。

1945年8月9日、長崎への原爆投下を語ると共に、どんな場所でも、必ずまた雑草は生えてくることが描かれています。

戦争を体験していない私は、「ざっそうweeds」の主人公で、雑草の生い茂る広場で遊んでいるトモくんの目線で読み進めました。トモくんのお婆ちゃんから語られた戦争と、その後に訪れた春の話は、生き残り、生き続けることが伝わってきます。
この絵本は、決して頑張って生きよ!と言っているのではなく、時にはしぼんで小さくなろうとも、続けることで必ず再興することを教えてくれます。気持ちが少し落ち込んだ時など、手に取って、少し読んでみてはいかがでしょうか?

きむらゆういちさんの代表作の一つに、1994年に発刊した「あらしのよるに」があります。
来月11月の博多座花形歌舞伎の演目として公演される予定です。
十一月花形歌舞伎 新作歌舞伎「あらしのよるに」
公演日程:11月3日(土祝)~27日(火)
https://www.hakataza.co.jp/lineup/201811/arashi/index.php

公演に合わせて、11月5日に中村獅童さんと、きむらゆういちさんのトーク&サイン入り「歌舞伎絵本 あらしのよるに」お渡し会が開催されます。
https://www.hakataza.co.jp/news/detail.php?id=761