カテゴリーアーカイブ: 建設関連情報

菊池環境保全組合

当新聞に1通の告発文書が送付され、開封しての中身は昨年12月に行なわれた、熊本県合志市に新たに建設されるゴミ処理施設に関するものであった。
発注者は菊池環境保全組合で、昨年4月に入札公告を行い4グループが入札に参加、12月26日に総合評価一般競争入札方式で行われ、日立造船を代表とするグループが180億円で落札している。

今回の告発文書には、日立グループの協力企業として名を連ねているA社に問題があるのでは、という内容。
また入札方法も参加の4グループを赤・青・緑・紫と色を付け、グループ名が判らないような配慮も取られているが、この程度の仕組みを見破り、選定委員に知らせるのは営業担当者にとって、簡単な作業と言って良いだろう。

グループ構成の段階でA社は、荏原環境プラントと5回前後の事前協議を行っていたが、途中で荏原プラント側から参加を断られた経緯の情報もあり、逆に入札に失敗した荏原プラントの支店長は、入札後早々に転勤させられたとの噂も聞かれた。

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㈱協和製作所 ~ 指名停止・福岡市

福岡市は下記の通り、競争入札参加停止措置を行なった。

【対象業者】
商号:㈱協和製作所
本社:佐賀市高木瀬西6丁目9-1
代表:藤井 道博
登録:工事(鋼構造物、機械)
内容:平成29年12月12日から平成30年4月11日まで4ヶ月間

【事件の概要】
件名:西区元浜3丁目地内 沖田上井堰改良工事
工期:平成27年11月7日から平成28年2月14日まで
金額:216万円(税込み)
発注:農林水産局農林部農業施設課

【事故および契約違反(事故報告)の経緯】
佐賀労働基準監督署に対し、労働災害の発生場所や発生状況を偽った労働者死傷病報告書を提出したとして、同社および同社代表取締役が佐賀地方検察庁へ送致されたもの。
また本市発注工事において労働災害が発生したにも関わらず、本市監督員へ当該労働災害の通用および事故発生報告書の提出がなく、本市は事故発生を知らされていなかった。

【事故内容】
発生日時:平成28年2月4日(木)15時00分ころ
発生場所:西区元浜3丁目地内
発生状況:接続鉄板(60kg)の取付作業で、人力作業で持ち上げた際に手を滑らせて右足甲部に落とした。
被害状況:作業員負傷(右足中指・くすり指・小指骨折)

●その他
簡単に言うと、福岡市が発注した工事でケガ人が出たにもかかわらず、福岡市に連絡しなかったばかりか、本社がある佐賀の労働基準監督所にも偽りの報告書を提出したとして、書類送検されたもの。
工事金額が216万円だったため、経営規模の小さな会社が、穏便に済ませられるように報告書を偽ったのかと思ったのだが、念のために売上を見てみたら驚いた。
平成28年9月期の売上は16億9494万円、経常利益▲886万円だが、同22年9月期には、売上25億円、経常利益1億7600万円を挙げたこともある、水門や橋梁などのメーカー、おそらく佐賀ではトップクラスではないのか。
おまけに、九州地方整備局からはほぼ毎年、優良施工業者としての表彰を九州一円の河川事務所所長から受けている。
ちなみに、元請工事比率85%のうち、ほとんどが官庁工事。

ところで官庁の指名停止は、各官庁担当者が他の自治体などの指名停止を知ったときに措置が下される。
官公庁では年度末から新年度にかけて、工事が多く発注される時期にだけに、大変だ。
大口得意先の1つであろう、九州地方整備局の動向が気にかかる。

上村建設~役員改選

福岡地区ゼネコンではトップクラスの上村建設㈱(博多区)は、定時株主総会ならびに取締役会において、下記の通り役員が選任され就任した。
代表取締役  上村 秀敏  社長
取締役    五島 明彦  専務
取締役    上村 英輔  常務
取締役    藤貫 芳秀  常務
取締役    上之園 繁樹
執行役員    大浦 祥三郎
執行役員   的野 克美  新任
執行役員   河野 和博  新任
監査役    上村 道子
相談役    安河内 俊弘


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鉄筋が値上げだって!? ~ 生コンも上がるんだぞ!

鋼材価格の標準となっている、東京製鐵の11月20日付け12月分価格表によれば、直径10ミリの異形棒鋼、いわゆる鉄筋、サイズD10は、トン当たり6万6000円で、13ミリから25ミリの、D13からD25が6万5000円となっている。

キロ当たりに直すと、D10が66円で、D13からD25が65円ということ。

どちらのサイズかもらしたが、聞くところによると、福岡ではまだキロ当たり59円で販売されているようだが、久留米地区では鋼材商社がゼネコンに対し、これからはキロ69円の値段に上げますと伝えているという。

久留米地区は福岡地区よりも工事量が少ないはずで、鉄筋を値上げするといわれても、ゼネコンが素直に飲むかどうか、下手すると予算をオーバーしかねず、「ちと待て」、ということになるだろう。

一昨年から昨年にかけて、中国のあちこちの港湾で野ざらしになっていた大量の鋼材は、中国政府の一帯一路政策で消費されており、東南アジア地区ではさらなる鋼材需要が発生し、鋼材需要が高まるとして、国内の鋼材電炉メーカーは強気に出ているようだ。

当然、福岡地区の鋼材商社も値上げを要請することになるだろうが、来年早々からは生コンの値段も上がる予定で、そのほかの建材や人件費も値上げの動きが出てくるだろう。

建築確認申請を見ると、ビジネスホテルや分譲および賃貸マンションの件数が多い福岡地区だが、デベロッパーとゼネコンの建築費のせめぎあいで、着工遅れが出てくるようだと、さて来年の景気がどう動いてくるか・・・わからなくなりそうだ。

福岡地区で、来年1月以降、着工予定の分譲マンション ~ 判明分

かつての福岡地区といえば、ほかの政令都市とは異なり、分譲マンション開発では地場デベロッパーが主導権を握っていたものだがリーマンショックを境に逆転、現在福岡の中心部で開発されている分譲マンションは、東京や大阪の大手デベロッパーが主流で、地場企業といえば、JR九州や西鉄、そして第一交通産業が参画している程度。

来年1月から着工される分譲マンションデベロッパーも顔ぶれを見てみると、大手の上場企業主体。

◆平成30年1月着工予定◆
●積水ハウス㈱(大阪市北区)
仮称:荒戸3丁目計画
場所:福岡市中央区荒戸3丁目358-1
仕様:20戸・12階建
明治通りの向かい側は大濠公園と能楽堂

●㈱LANDIC(福岡市博多区)
仮称:高木3丁目計画
場所:福岡市南区高木3丁目13-1
仕様:83戸・9階建
高木小学校近く、インドアテニススクール大橋東校隣り

●㈱エストラスト(山口県下関市)
仮称:古門戸町マンション計画
場所:福岡市博多区古門戸町171
仕様:52戸・14階建
大黒通りとすこやか通りの交差点南東角

●㈱フージャースコーポレーション(東京都千代田区丸ノ内)
仮称:大濠公園共同住宅計画
場所:福岡市中央区荒戸3丁目78-1
仕様:30戸・9階建
西公園通り沿い

●㈱フージャースコーポレーション(東京都千代田区丸ノ内)
仮称:平尾駅前計画
場所:福岡市南区大楠2丁目338
仕様:38戸・11階建
西鉄大牟田線平尾駅すぐ近く

●穴吹興産㈱(香川県高松市)
仮称:アルファスマート松島
場所:福岡市東区松島1丁目10区10
仕様:67戸・10階建
松島小学校すぐ近く

◆平成30年2月着工予定◆
●㈱プレサンスコーポレーション(大阪市中央区)
仮称:プレサンスロジェ吉塚3丁目
場所:福岡市博多区吉塚3丁目287-6
仕様:48戸・10階建
吉塚小学校近く

●サンヨーホームズ㈱(大阪市西区)
仮称:サンメゾン港2丁目プロジェクト
場所:福岡市中央区港2丁目1-5
仕様・:25戸・14階建
旧・すの子小学校の那の津通りかい側

◆平成30年3月着工予定◆
●東京建物㈱(東京都中央区八重洲)
仮称:西新プロジェクト
場所:福岡市早良区西新4丁目113
仕様:306戸・地上40階建・地下2階
旧・西新プラリバの再開発で、商業施設と分譲マンションに生まれ変わる

12月以降に開発が予定されている分譲マンション ~ 福岡地区・判明分

福岡地区で来月以降、開発が予定されている分譲マンション(判明分)は以下の通り。

ただしこれらの物件は、まだ建築戸数や販売価格、着工時期、などは公表されていない。

●サンヨーホームズ㈱(大阪市西区)
場所・福岡市早良区干隈5丁目15-20
現況・更地

●㈱プレサンスコーポレーション(大阪市中央区)
場所・福岡市博多区吉塚3丁目16-14
現況・旧建物解体中
期間・平成30年1月31日

●㈱プレサンスコーポレーション(大阪市中央区)
場所・福岡市中央区薬院2丁目13-2
現況・旧建物解体中
期間・11月22日

●積水ハウス㈱(大阪市北区)
場所・福岡市中央区高砂2丁目10-13
現況・旧建物解体中
期間・12月16日

●積水ハウス(大阪市北区)
場所・福岡市中央区大名2丁目12-5
現況・旧建物4棟解体中
期間・平成30年2月28日

●㈱アライアンス(福岡市中央区)
場所・福岡市南区大橋4丁目29-30
現況・更地

●㈱アライアンス(福岡市中央区)
場所・福岡市南区大橋4丁目29-4~7
現況・旧建物解体中
期間・12月25日

●㈱マリモ(広島市西区)
場所・福岡市博多区博多駅南2丁目3-39
現況・更地

●㈱長谷工コーポレーション(東京都港区)
場所・福岡市中央区桜坂1丁目15-9
現況・旧建物解体中
期間・12月22日

●㈱タイヘイ(北九州市小倉北区)
場所・福岡市博多区板付5丁目12-28
現況・旧建物解体中
期間・12月30日

福岡市で11月以降に着工されるビジネスホテル

福岡市で毎月2回公表されている、建築計画を公表する標識設置届出状況を見ると、建築案件はマンションと木造アパートとホテルの3つに大別される。

10月と11月に公表されたホテル建築計画と、事業主体は以下の通り。

【10月】
●JR西日本不動産開発㈱
仮称・博多駅前NKビル
11階建・延床面積4462.56㎡
着工・平成29年11月
建築・イチケン

●東宝
仮称・天神東宝ビル
12階建・延床面積7624.62㎡
着工・平成30年1月
建築・竹中工務店

●HISホテルホールディングス㈱
仮称・福岡中洲5丁目ホテル
8階建・延床面積2942.18㎡
着工・平成29年12月
建築・大和ハウス工業

【11月】
●㈱ウェルホールディングス
仮称・ホテルウェルブライト大博町
5階建・延床面積816.76㎡
着工・平成30年2月

●㈱TAKADA(太宰府市通古賀)
仮称・春吉2丁目ホテル計画
4階建・延床面積797.08㎡
着工・平成29年11月

●大和情報サービス㈱
仮称・FP HOTELS福岡博多キャナルシティ前
8階建・延床面積1437.86㎡
着工・平成30年1月

●アーバンライフスタイルホスピタリティ㈱
仮称・HAKATA冷泉町
5階建・延床面積969.37㎡
着工・平成30年1月



 

福岡市営地下鉄 ~ 福岡空港国際線ターミナル延伸構想・後編!

それではどこからこういった話が浮上し、一人歩きし始めたのか。前編はコチラから。

今年9月15日、国土交通省は、「福岡空港民営化に向けた運営事業者選定で3企業連合が1次審査を通過した」と発表した。

これを報道した新聞記事のなかで、「福岡空港は国内線と国際線の乗り継ぎや、国際線の路線拡充などが課題とされており、企業連合には海外で実績がある空港運営会社や投資会社が参加していた。」とあったことから、地下鉄延伸の期待が大きく膨らんだようだ。

ところが、検証してみるとかなり厳しい。

地下鉄空港線の東比恵駅から国際線ターミナルまでは、直線距離で約1.5キロメートルだから、七隈線博多駅延伸距離とほぼ同じ。

だが、地下鉄空港線と七隈線は、乗ってみればわかる通り、規格がまったく異なる。

七隈線博多駅延伸工事は約450億円の総工費だが、空港線を国際線ターミナルまで延伸するとしたら、倍近くになるかもしれない。



ましてや、博多駅から筑紫通りの下をもぐり、山王公園経由で国際線ターミナルまで、という路線は、仮に安い七隈線規格でも、距離が約3キロメートルだから1000億円近い投資が必要であり、論外。

福岡空港の運営事業者は、少なくとも総事業費が2000億円を越える投資額であるため、旅客数を増やし、空港運営収入を増やそうと、交通の利便性を高めようとは思うだろうが、運営事業者が多くの資金を投資して、福岡市に地下鉄運行を委託するということはありえない。

10月13日の記事と同じように、結論として「延伸計画は無理!」ということだ。前編はコチラから。

 

 

福岡市営地下鉄 ~ 福岡空港国際線ターミナル延伸構想・前編!

先日、10月13日に掲載した記事では、「地下鉄延伸事業はおそらくこの七隈線博多駅延伸工事を最後に、終了ということになるのだろうか。」と結論づけたが、延伸工事を待ち望む方々がおそらくたくさんおられるのであろう、前回記載した延伸計画とはまったく別の構想が表面化してきた。

博多駅と福岡空港国際線ターミナルを結ぶ構想だ。

平成27年に福岡空港を利用した旅客数2097万人のうち、国際線利用は436万人で、ともに3年連続、過去最多を更新した。

平成26年は空港利用旅客数1970万人に対して、国際線利用が347万人だったから、単純計算でいくと、国際線を利用した旅客の増加分が、福岡空港利用旅客数を底上げしたということ。



だが、この436万人のほとんどが福岡近郊にお住まいの方々で、車でプラ~ッと来て、海外に旅立つということは、まったくありえない話であり、国内線で福岡に到着し、国際線に乗り換える、または国際線で福岡に到着、国内線に乗り換え全国へ、ヒトが流れると考えるのが当たり前。

皆さんご存知のように、福岡空港で現在建替え中の国内線ターミナルと、18年前に建てられた国際線ターミナルは、1本しかない滑走路を挟んで東と西に別れている。

これを結んでいるのが5分から8分間隔で運行されているシャトルバスで、西鉄バスが運行しており、当然ながら無料。

前置きが長くなった、話を元に戻そう。

博多駅福岡空港国際線ターミナル延伸構想が浮上してきたのだ。

ところがこの延伸構想、関係者に取材しても、「聞いていません」という答えが返ってくるばかり。

なぜならこの延伸化構想、福岡市が策定した地下鉄計画案の中にはまったく出てこないのだから、当然といえば当然のこと。

それではどこからこういった話が浮上し、一人歩きし始めたのか。



編はコチラから。

福岡市営地下鉄七隈線 博多駅延伸事業 ~ さらには環状線化構想!?

昨年11月に発生し、世界中で話題を集めた、いわゆる「博多陥没」により、地下鉄七隈線博多駅延伸工事はストップしたままで、今年6月から9月まで地質調査を行ない、今月4日に技術専門委員会が開かれたようだが、工事がいつから再開され、当初の平成32年度開通予定がいつ頃になるか、現時点では明らかになっていない。

ところで、福岡市地下鉄構想は当初、環状線化もあったようだ。



まず、地下鉄1号線の姪浜駅から石丸、野方を経て七隈線橋本駅と接続する構想。

七隈線には、いくつか枝線の構想があり、梅林駅付近から分かれて、花畑、長住、野間地区を経て博多駅と接続するという構想。

また七隈線天神南駅から中洲川端を経由して、博多港のウォーターフロント地区を結ぶ路線があり、一つ手前の渡辺通駅から住吉を経て博多駅と連絡する構想もあった。

しかし、天神南駅からキャナルシティを経て博多駅を結ぶ、僅かに1.4キロメートルの総事業費が450億円ということを考えると、上記の4本の延伸構想は構想止まりでしかなさそうだ。



アイランドシティへの乗り入れ構想もあるようだが、こっちも無理。

それよりも東区は、西鉄貝塚線との相互乗り入れ案の方が先決問題のはずだが、西鉄は採算面を考えて、10年前に津屋崎~新宮間9.9キロメートルを廃止、新宮~貝塚間11キロメートル・10駅とし、宮地岳線の呼称を貝塚線に変えた。

仮に、この貝塚線に地下鉄が相互乗り入れすることになると、まず多々良川にかかる名島橋梁は大丈夫?という声が聞こえてきそうだが、平成20年に地下鉄車両でも走行可能という結果が出ている。

次に問題になるのが総工費で、同じく平成20年当時の試算によれば、中州川端駅折り返しで220億円、天神駅折り返しで260億円。

ちなみに、西鉄貝塚線の駅間距離は平均1.2キロメートルで、地下鉄2号線は782メートル、この当時で、JR鹿児島線や地下鉄2号線の利用者は増加していたが、西鉄貝塚線は微増に止まっていたようで、だからといって、駅を増やそうとすれば、さらなるコストアップになる。

採算性を考えると、いかに市営とはいえ、簡単に着工できるような金額ではないため、こっちも無理。

となれば、地下鉄延伸事業はおそらくこの七隈線博多駅延伸工事を最後に、終了ということになるのだろうか。